それでも一緒にいたい7

告白するまでは一緒に過ごすことが出来る図書当番の時間が何よりも楽しみだっだのに、今は少し辛い。
でも、島田先輩の顔をみたい。喋りたいという気持ちのほうが勝ってしまう。

振られたんだから気持ちを切り替えないといけないのに。
島田先輩を見ると好きな気持ちでいっぱいになってしまう。

午後の授業はそんなことで頭がいっぱいで授業のなんて頭に入ってこなかった。

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今日の放課後は図書委員の当番はない。
早めに帰って夕飯まで少し休もう。

「松木、悪いがこの資料、社会科研究室まで持っていってもらえないか?」

そう先生に呼ばれる。
僕、学級委員でも日直でもないのにな。
なぜかこの手のお願いをよくされる。
でも、いつも断れず引き受けてしまう。

「…わかりました。
机の上においておけばいいですか?」

しぶしぶ引き受けると「じゃあ頼んだ。」といいながら先生は教室を出て行った。

社会科研究室別の校舎にあるからかなり教室から距離がある。
憂鬱な気分のまま僕は教室を出た。