オレマー

※パンシザ オレマー

若干下品か???
ほぼ会話文

◆ ◆ ◆

「で、これは何かな?」

青筋を立てるというのがぴったりの表情でマーチスはオレルドを問い詰めた。

「あー、何か前立腺の初期化というのがあるらしいんだわ。」
「それで?」
「それをするための道具です。ハイ。」

少し、縮こまるようにしながらオレルドは説明した。
マーチスの指さす先には尿道カテーテルと潤滑剤であろうジェルが置いてあった。

「ぼくが聞きたいのは、何故これがここにあるのかという事なんだけど。」

語気を強めながらマーチスは言った。

「そ、それは、初期化ってやつをすると後ろでも快感を拾いやすくなるらしいって聞いて。」

オレルドにしては珍しくもごもごと話す。

「へえ、そうなんだ。で、コレはどこで買ってきたのさ。」
「いや、0番地区のそういう店で。何でもあるんでびっくりしたぜ。」

テーブルを挟んでしばし見つめ合う二人。

「絶対に使うのは嫌だからね。」
「そんな事言わなくてもいいだろ。物は試しって言うし。」
「それはこういうときに使う言葉じゃないし、絶対に嫌だ。」
「そんな事言わずに一回だけだし、な!?」
「じゃあ、君がやればいいだろ?」
「!!!」

ギクリと固まるオレルドに、非常にいい笑顔で「勿論断らないよね。」とマーチスは首をかしげた。