本を読んでいたらあっという間にお昼休みが終わってしまった。
今度島田先輩と一緒の当番は来週だ。
それまで会うことも無いと思うと少し寂しい。
けれど、当番以外で一緒に過ごしたりする仲ではないので寮であったときとかも挨拶しか出来ない。
「ありえない」といわれてしまったので期待なんてもう出来ないけど、もう少しでいいので仲良くなりたい僕は欲張りなのかな。
なんで、もっと早く、友達のように仲良くなっておかなかったんだろう。
もう少し話をして、声を気軽にかけられて、一緒に遊びにいけるような友人関係を築けていたらたぶん変わっていたのかも知れない。
僕が鈍くさくて、行動に移せなかったから釣り合わないと思われてしまったに違いないのだ。
そりゃあ、今だって飛びぬけて秀でた容姿があるわけでも、頭脳があるわけでもないけれど、きっとあの時、告白したときよりかはいくらかマシに違いない。
何とかチャンスをなんてまるであきらめきれていないし、ストーカーのようだ。
やめたいと思うのに、島田先輩への気持ちはあきらめられそうにない。