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初めての行為に疲労困憊の僕に拓斗先輩は甲斐甲斐しく世話をしてくれる。
今も、べっどから起き上がれなくなってしまった僕のためにかなり遅めの昼ご飯を作って持ってきてくれた。
ミネストローネスープとアツアツふかふかのパンはどちらも拓斗先輩の手作りらしい。
ベッドの淵に座ってこちらを見る拓斗先輩の顔は今まで以上に優し気というか甘い。
恋愛初心者の僕にもわかる位甘いものだった。
でもきっと僕もふにゃふにゃに蕩けた顔をしてるんだと思う。
だって、今とっても幸せだから。
二人で視線を合わせて笑った。
END